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3%食塩水 [Medicine]

生食400mL+10%食塩注120mLで、できあがる3%食塩水。
食塩としては15.6g、これが520mLに溶けている計算です。
これはmEqでいえば、0.51mEq/mLです。
ちなみに8.4%メイロンは1mEq/mLです。2倍の濃さがある。

低Na血症をみたら、まずは血漿浸透圧を確認する。
280mOsm/L以下であれば、低張性Na血症。
この低張性Na血症でなければ、普通はNa補正の必要はなし。
低Na血症の発症が急性であったり、中枢神経症状がでていれば、
迅速に補正する必要がある。
先日経験した例では110mEq/L以下で、すぐ補正しようと。

急いで不足しているNaを一気に補正すると、
浸透圧性脱髄症候群をおこすことがあり、
血清Na濃度をモニターしながら慎重に補正しなければいけない。

たしか、腎内のレジデントマニュアルとかだと、2mEq/L/hrを超えない速度で、とある。
また、本によっては0.5mEq/L/hrを超えないようにと。

どっちにしたらいいのよ?って思うんだけど、まぁそれは置いといて。

さて、3%食塩水(0.51mEq/mL)を使用して、
まず、1時間で0.5mEq/L、Naを上昇させようとしてみましょう。
0.5mEq/L × Total Body Water体重×0.6)L ÷ 0.51mEq/mL
を計算すると、適切な投与速度が、mL/hの単位で算出されます。
つまり、投与速度は
体重 × 0.6 mL/hr
で、いいわけです。

では、1時間で1mEq/LのNa上昇を狙うには?
1mEq/L × Total Body Water(体重×0.6)L ÷ 0.51mEq/mL
つまりは
体重 × 1.2 mL/hr
でいけるわけです。

と、考えると、低Na補正そのものは意外にシンプル
ですが、一番大切なのは、
Naを補正すべきかどうか、診断をすることにあります。
診断は文章だけだとややこしいのでかかないぞ。
コメント(3) 
共通テーマ:学問

コメント 3

iso

これは・・・ヒントですね。ありがとうございます
by iso (2009-03-25 03:15) 

tackasy

フフフ。
当直中に低Naの相談されて。
計算を整理しておこうと、書いてみました。
by tackasy (2009-03-25 07:39) 

いしいあ

なんとまあ。
今日、業務中に急ぎで調べたいことあってYahooで「Na補正 投与速度」と検索したら、ここに来ちゃいました。見覚えのあるhp。。。我が師のブログでした。びっくり。
今日、日直中に、チエナム1V、生食 100 1VのRpに、10%NaCl 1A混注/BY 整形 という処方に出会い、ん?
Dr .に問い合わせる前に電子カルテを確認すると、低Na血症の補正の目的とのこと。ちなみに血清Na 122、浸透圧→測ってない、尿中Na→もちろん測ってない、
Naを入れるべき低Naなのかよくわかんない。
とりあえず入れる、とした上で、抗生剤と一緒に落としちゃって速度大丈夫??
Nsに確認すると「特に指示受けてないので普通に落としてます」と。
計算すると約50mEq/120mL。を30分くらいで落としたとして1.6mEq/hr。
教科書など見ると、「Naの補正は0.5~1 mEq/L/hr」、と。でもこれは改善のスピードであって、投与スピードじゃない。現実問題としてどうやって計算すりゃいいの??と思って、冒頭に書いたように検索したらここへ来たというわけです。むふ。
計算してみると、処方の食塩注入り抗生剤約50mEq/120mL液で、0.5mEq/L/hrで補正するとして、33mL/hr。 やっぱり今のままじゃ早い。3.6mEq/L/hrで補正してることになる。2mEq/L/hrとしても4倍だから130mL/hr。食塩注入り抗生剤を1時間かけて落とすならぎりぎりくらい、ということになった。
Dr.にTEL して「これだと速度が速すぎちゃいます。1時間かけて投与してぎりぎりくらいです。脳浮腫の可能性もあることですし・・・」と言いかけたところで、「それ、昨日薬局に確認したら大丈夫と言われたんだけど。もう昨日からそれで行ってるんだけど。」と。。。
とりあえず、なだめてすかして、納得してもらい、その処方は中止にしてもらって、尿中データと浸透圧の測定依頼して、電話を切りました。
後でヴィーンD 500プラス食塩注1A というオーダーが出てきました。
どうやら、昨日問い合わせを受けた薬剤師は、「チエナムを生食100に溶かしていってるんだけど、ここに10% Nacl注 入れてもいいですか?」と聞かれ、配合変化を調べ、大丈夫だったので「大丈夫です」と回答したようでした。。。
まあ、なにはともあれ、このブログのおかげで助かりました。
教科書(ちなみに手元にあった 「図解 腎臓内科学テキスト」)は補正速度は書いてあっても、投与速度の計算法は書いてなかったから(まあ、そこから先は自分で考えるべきなんだろうけど)
とっても助かりました。

最近、全然更新ないみたいですけど、このブログ、もしやもう閉めちゃったんですか?


by いしいあ (2009-08-01 19:35) 

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