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リタリンとがん患者の倦怠感と [Oncology]

リタリン、といえば、薬物乱用、というイメージになってしまっているのだろうか。
新しい記憶だと、2007年の秋には某クリニックに立ち入り検査が。
そして、その後、うつ病の適応が取り消され、ナルコレプシーのみの適応に。
適応外使用、というのはあるけれど、まぁ、がんの医療では基本的に使いにくい薬になってしまった。
自分自身、緩和医療で使用して、著効したと思える症例を経験していて、印象がよかっただけに、
非常に残念。

Doctors on Lineというサイトの記事でみたけれど、
Chochrane Database of Systemic reviewsに、癌患者の重度の倦怠感に対し、
エリスロポエチンおよびダルべポエチンは、貧血を有する癌患者の倦怠感に、
メチルフェニデート(リタリン)も倦怠感を改善するプレリミナリーではあるがエビデンスが得られたと。
しかし、パキシル、プロゲステロンにそういった効果はなかったと。

緩和医療で、痛みの治療がうまくいっても、
「あとは倦怠感だけなんだよなぁ」といわれることは少なくない。
日本では、エリスロポチンにしてもリタリンにしても適応外。
エリスロポエチンは高価だし、リタリンは先の事件などで処方が非常にしにくい薬剤。
こうして、日本の緩和医療は先に進めなくなる。
がん対策基本法の第十六条では、がん患者の療養生活の質の維持向上をうたっているが、
現場では知識に保険と適応という足かせがつき、さらに訴訟リスクという言葉のジレンマ
まさに、最善の医療を提供するのではなく、保険適応や法律の範囲内での医療を提供している、ということか。
*ちなみに、適応外でも社保は一部査定しないのを公にしてます。

それにしても、倦怠感。取り除いてあげたいです。
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コメント 2

何でも体験研究員♪

『がんサポート』5月号で各界第一人者座談会「がん倦怠感のことをもっと知って」でがん医療現場での倦怠感への対処の工夫が議論されていました。そのあとキーワード検索をしたらこのページに来ました。薬剤師さんの存在は本当に大事と改めて感じさせられました。
by 何でも体験研究員♪ (2009-05-19 16:06) 

tackasy

おぉ。ありがとうございます。
ちっと倒れていました。
倦怠感、本当に難しいです。
エネルギーの供給不足または供給過剰、
休みすぎても、休まなすぎてもダメで、というけど、
癌患者の場合、多くは消耗性なのかなぁとかおもったり。

by tackasy (2009-06-02 08:50) 

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