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Signal Transduction [Medicine]

Oncologyの世界では、Molecular Targetに新薬開発が集中していて、お勉強の的となります。
いつかこのBlogでも、ここら辺に触れていこうと思っています。
病棟薬剤師さん向け勉強会でも取り扱ったんですが、
意外とこのMolecular Target、理解しにくいと。

Molecular Targetを学んでいく上で、当然必須な知識はSignal Transductionです。
細胞が何かしようとするとき、つまりやれサイトカイン産生だ、やれ増殖だ、など、
そういったときには、なんかしらの刺激が必要です。

たとえば感染。
インターフェロン(IFN)は細胞表面のIFNレセプターに結合して、そのSignalは細胞の核内に伝えられ、
IFN-inducible genesと呼ばれる遺伝子群の転写を活性化します。
その結果、IFNの活性といわれる抗ウイルス作用やマクロファージ活性化などがおこるわけです。
そして、腫瘍。
腫瘍細胞は何もしないのに増えているのかというと、そういうわけではありません。
Growth Factor(成長因子)といって、有名なものだとVEGF、IGF、EGF、PDGFなどなど、
こうした因子がGrowth Factor Receptorに結合し、そのSignalが細胞の核内に伝えられ、
増殖や血管新生に関わる遺伝子転写を活性化します。

これら、「Signalが細胞の核内に伝えられ」が、細胞のSignal transductionであり、
その経路はいろいろあって、それをSignal Transduction Pathway、シグナル伝達経路というわけです。
前者のIFNであれば、JAK/STAT経路が、後者はたくさんありますが例えばERK-MAP Kinase経路があります。

こうしたSignal Transductionはいくつかのタンパクを経由して行われるのですが、
JAK/STATのjanus kinase、signal transducer and activator of transcriptionや、
ERK-MAPではcetuximabなどで有名になったRAS、Raf、違う経路ではmTORなどもあります。
それこそ、免疫抑制でいうFKBPやNFκBもかと。
こうしたタンパクを標的に、そのタンパクの情報のやりとりを標的にしているのが分子標的といわれる所以ですかね。

要するに、このSignal Transductionを勉強するのは、今後非常に重要だなと思うわけです。
感染、悪性腫瘍、免疫抑制など、それぞれ他分野で縦割り的に考えられるところでも、
治療の標的にする部分として、大きな意味で関連があると思います。
ちょっとずつ、ここら辺も勉強していきますね。
コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

コメント 1

学生

Signal Transductionについてよく分かりました、ありがとうございます。
論文の英訳に困っていたので助かりました。
by 学生 (2010-02-02 14:33) 

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